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執筆者の写真村野 栄一

▪あきる野家のおさいふ

平成30年12月10日

先日あきる野市役所発行で「あきる野家のおさいふ」という財政をわかりやすく説明した冊子が発行された。

本文では、市には8つのお財布があり、福祉、環境、観光、道路整備、防災、教育などのサービスにかかるお金を一般会計として、1つのお財布で管理しています。

また特定の収入(国民健康保険税、介護保険税、下水道使用量など)があるものについては、お財布をわけて、特別会計呼んで、7つのお財布があります。と説明しており、わかりやすい冒頭の下りがあった。

そのお財布を15合わせると(一般・特別会計)総額509億8206万円。

続いて市の一年間の収入の内訳。

以下は一般会計の概算内訳になるが、市税(市民税・固定資産税など)107億6503万円で全体の34.9%で、都や、国からの交付金や支出金は151億3871万円で、49%で、市債が14億2271万円で4.6%である。

次に302億2413万円の使いみちはと続く。目的別に見ると民生費(子育て世帯、高齢者、体の不自由な方の支援など)が全体の46%を締めて、衛生費(ゴミ処理、環境対策、健康管理など)10.6%、教育費(学校教育、文化、スポーツの復興)10.1%と続く。

これを性質別経費(サービスの性質で分類)でみると、扶助費(児童・高齢者・障害者・生活困窮者など)28.5%、公債費(借りているお金の返済)は9.0%である。

その後家計の状況となり、財政力指数や、地方交付税の仕組みの説明や、市の貯金(財政調整基金)16億5134万であること。また、気になる市の借金(市債)については、臨時財政対策債の説明として、本来地方交付税として配られるお金のうち、国が足りない分を市が代わりに借金しているもので、あとの年度に地方交付税として援助されるものとある。

市は少しでもわかりやすく説明する資料として、今回配布されたものであるが、これから、正確に市の財政状況を説明したい旨は伺える。

しかしわかりやすい資料を作成することは大変困難な作業である。わかりやすく伝えるためには、概観そして、割愛も大切な作業である。実際私のこの文章も難解なものになってしまっていることも否めない。

わかりやすく伝える技術は、池上彰さんは凄い。そこに地域経済のチャンスもある気がする。

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