top of page

▪あきる野市の財政的な状況

  • 執筆者の写真: 村野 栄一
    村野 栄一
  • 2019年7月13日
  • 読了時間: 2分

平成31年1月7日

今年のことでもあるが、年度で言うと次年度の予算編成が大詰めに向けて着々と進んでいる。今回は財政の状況について考えてみたい。

以前にも書いたが、あきる野市の人口は減っているが、減少幅は、周りの自治体と比べてもゆっくりな方である。それでも固定資産税の税収は増えているようだ。行政としては喜ばしいことである。

それらの歳入を経て、公共では、福祉の充実や利便性の向上を前提に事業の絞り込みをして歳出する。

もう少し詳しく書くと、歳入は新築や増築で固定資産税は増える見込みであるし、環境性能割の導入で軽自動車税が上振れするようである。しかしたばこ税は減る見込みで税収は期待出来ない。

ご存知の通り、たばこが人体に与える影響や健康被害で多額の健康保険の負担の可能性は禁煙で減少するかもしれないが、反対に長生きをした時の、社会保障費の増額も否めないので、財政的に楽になると言い切ることは難しいが、理想な老後を目指すためには、喫煙率は毎年減るようでないと実現しない。

歳出は社会保障費の増加は進み、公共施設の老朽化の対策や、防災や環境、観光等の施策の推進などや、幼児教育や保育の無償化など、財源の負担などの影響も考慮する必要がある。

そして経常収支比率は98.9%と高い水準であるので、経常経費の縮減が課題となっている。

歳入や歳出の骨格となるのが、「基本構想」である。

その中の創生総合戦略では、地域経済が活性化し、①働く場所があるまち(地域での雇用創出)や、②多くの人々が交流するまち、③子育てしやすいまち、④安心で安全、そして健康にくらせるまちづくりである。

今後は執行部からは、すべての事業について必要性や効果を検証し、前例主義からの脱却を掲げて、優先順位を見極めて事業の整理統合を推し進める意気込みを感じるが、総論賛成で各論反対となりやすいので、しっかりと具体的なところを確認していきたい。

 
 
 

最新記事

すべて表示
【市政報告】:「第3期あきる野市子ども・子育て支援総合計画」策定の内容

子ども・子育て支援の新たな5年間の取り組み。 少子高齢化や核家族化、共働き世帯の増加など、子どもと子育て家庭を取り巻く環境は年々変化し、課題も複雑化しています。こうした背景を受け、あきる野市では令和7年度から令和11年度までの5年間を計画期間とする「第3期あきる野市子ども・...

 
 
 
■市政報告「あきる野市 地域保健福祉計画(令和7〜11年度)」について

あきる野市では、すべての市民が安心して暮らせる地域社会を目指し、「地域保健福祉計画(令和7年度〜11年度)」を新しくつくりました。この計画は、赤ちゃんから高齢者まで、障がいのある人や生活に困っている人など、誰もが暮らしやすいまちにするための5年間の行動プランです。...

 
 
 
■子どもの自殺について

今回は子どもの自殺との関係についてです。 私は実際の数字を知るまでは、報道などの影響を多く受けて、子どもの自殺の多くは虐めが原因であると感じていました。 2022年の子どもの自殺者は514人です。全体の自殺者では2003年が3万4千人で過去最悪でした。しかし、その時の子ども...

 
 
 

Comments


bottom of page