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▪人口から経済を考える

  • 執筆者の写真: 村野 栄一
    村野 栄一
  • 2019年7月13日
  • 読了時間: 2分

平成31年3月30日

3月あきる野市次期総合計画に伴う基礎調査の報告書が出来上がった。

地域経済を考える上で、貴重な内容となるので、数回に分けて公表していきたい。

国勢調査が平成27年に行われ、その時点の人口は80,954人で世帯数は30,817世帯で、世帯あたり人員は2.63人であった。地区別人口にすると、東秋留地区26,655人、多西地区19,619人、西秋留地区13,484人、増戸地区10,232人、五日市地区9,491人、戸倉・小宮地区1,504人である。

平成26年と30年の人口推移は西秋留地区で18人増、増戸地区は75人増であり、その他、東秋留地区352人、多西地区194人、五日市地区306人、戸倉・小宮地区168人が減であり、増減の合計は927人減っている。減少傾向のグラフでは、東秋留、五日市、戸倉・小宮地区は右肩へ均等に下がっているが、多西地区はこの2年で急激に下がっている。

次に年齢別に見てみると平成27年では、年少(0~14歳)10,744人で13.3%、生産年齢人口(15~64歳)47,172人で58.6%、老年人口(65歳以上)22,565人で28.0%となり、データから都市間比較は、老年人口の割合が高く、生産年齢人口の割合が最も低い。

産業別就業人口の割合は一次産業、二次産業とも減少傾向ではあるが、都市間比較では、一次産業の割合はあきる野市が最も高い。

平成20年以降は人口動態の自然動態(出生数と死亡数)では、死亡数が上回っており、平成29年が直近のデータだが、926人が死亡数で、544人が出生数である。また社会動態の転入は2,841人で転出は2,877人で転出超過になっている。

社会動態のデータをもう少し検討すると、転入の状況で多い特別区部からは、転入818人、転出480人で338人増、福生市からは転入664人、転出392人で272人増、昭島市、八王子市と続く、反対に日の出町へ転出は678人で転入275人との差異は403人となった。

外国人登録は毎年増加しており、平成30年では、752人、国籍別で中国籍が最も多く128人、韓国及び朝鮮籍は127人、フィリピン籍は115人、ベトナム籍の方も急増して127人、米国籍は46人とその他である。

この事から、まず市民を減らさないとこに注視すると、動態人口で市民数を増やすことが重要である。そこで日の出町に移動した、市民の目的を調査する必要がある、その人口が残留することは有効であろう。その上で転入を近隣から呼び込む。

これは今後記していくが、あきる野市の魅力は自然環境に恵まれていることが、大きな要素になっているので、同じ環境下の近隣市からの転入者ではなく、区部からの転入者がアプローチしやすくなる施策を展開することは良い手段ではないかと考える。

 
 
 

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