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■医療DX対策

執筆者の写真: 村野 栄一村野 栄一

今年1月には電子処方箋の対応開始がはじまりました。

昨年10月に政府は医療DX推進本部を立ち上げて本格運用に向かっており、システムの整備の基盤を9月末までに完了する予定で動いております。


しかし課題も多くあり、今後議論が進むところです。例えば、電子カルテです。各メーカーそれぞれでシステムが異なり標準化が必要になります。そもそも導入をしていない機関も半数はあります。


また電子処方箋も対応できているのは、全体の1%で2000か所程度に留まっており、目的の重複処方防止も当分先に感じます。


 今後議論が必要になってくる重要な案件として個人情報です。デジタル化でメリットが得られるひとつに、ビックデータの活用があります。

医療や薬の効果が詳しく評価されることや、限られた財源をどこに使うと有益であるかを検証できる可能性があります。しかし、どこまで個人情報を2次活用できるか課題も残ります。


今後具体に国民のメリットが示されなければ、理解は得られにくいと思います。また費用面でも負担が増えます。来月早々にそのあたりを含め、阿伎留医療センターで院長へヒヤリングをしていくよう現在進んでおります。身近な問題として今後共有していきます。

 
 
 

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