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■ 半導体不足への一手

執筆者の写真: 村野 栄一村野 栄一

 日本の失敗として挙げられるのは、半導体技術の喪失でしょう。直接半導体を使わなくても、半導体を使う製品へ部品を供給している会社も含め煽りを受けています。

お家芸だった、日本は半導体の50%は製造していましたが、家電製品が国内以上に海外需要が伸びてきたことで、いまや中国から11%、台湾から33%を輸入して、本国では10%を満たない生産率の状態です。コロナ禍が去ったとしても、政治の混乱で供給がストップすることもありますので、綱渡り状態です。


政府は2024年に熊本県に台湾半導体の会社を誘致することにしています。それにより、今後の不足を補う計算です。この工場に期待するのは現在の車などで利用できるようなにということで、技術レベルは10年くらい前の20ナノレベルの半導体をつくる程度です。とりあえずの問題解消には役立つでしょう。

しかし政府は新しい技術開発だけにとらわれず、自国の産業を保護していくようなビジネスモデルにも支援をしていかないと、中国や韓国に儲かる部分は持っていかれるということになりそうです。


今後半導体は3D化して立体的で、かさ張らない技術が求められているということでした。東大教授を先頭に4社で、自動運転などで必要な情報を処理できる半導体の実用化が急がれているようです。

 
 
 

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