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▪地域とのつながり

執筆者の写真: 村野 栄一村野 栄一

平成30年10月27日

地域のつながりは町内会・自治会や、PTA、趣味のサークルなどがあると思うが、今回は広い世代層であり、いざという時に協力できる仲間である町内会・自治会について研究してみたい。

平成30年度のあきる野市における、町内会・自治会の加入率は平均で50.1%であり、旧五日市地区では、61.0%、旧秋川地区46.2%です。もう少し詳しく言うと、五日市地区の小宮・戸倉地区では74.8%と多いのですが、反対に秋川地区の多西地区は43.3%と少ない状況です。

これは単純に加入者が何らかの事情で退会することだけでなく、転入者は増えているが加入しないや、世帯分離で分母が増えるので、率が低減することなどが原因と考えられる。

平成29年のデータでは、青梅市は42.45%、羽村市は38.30%、福生市は37.83%、昭島市は35.80%であるので、あきる野市全体で51.40%は近隣で考えると多い方だ。

では転入者が加入しない理由で、一般的なアンケート結果をを読むと、メリットがないが総じて多い。

では町内会・自治会に入会するデメリットは、こないかもしれないが、もし発生したらパニックが起こる、震災のときに皆を守るために、町内会・自治会を中心とする自主防災組織が地域をまとめることでしょう。

しかし、その場合では、町内会自治会に入会していなくても、助け合いの精神で協力活動をすると思うので、デメリットとは言い切れない。

また、近隣がまとまっている地域は空き巣被害も、食い止めやすいも同様だ。祭事などは団結して娯楽を楽しむ意味はあるが、興味がなければデメリットにはならない。

これらのことは、日常的の困り事ではないし、その地で生まれて育ったという、しがらみの少ない、忙しい共働きの世帯や、多くの友人が加入していない現状で、若い世代は敬遠したくなることは、いくら促進を図っても難しいと感じる。

しかし、この減少が続き7割8割が、加入しない組織になったらどうなるのか。

まだ検証は出来ていないが、行政との連携関係は壊滅の状況へ進むかもしれない。

ではそもそも、いつの時点で、加入を決めるのかというと、転入して直ちにが、最も多い入会時期で、その後の機会は皆無ではないか。そこには問題がある気がする。

シニアになり、定年後で会社の付き合いも減り、時間が出来るようになった年齢に、成人式の案内ではないが、「町内会・自治会活動の加入案内」を出して、積極的に手引けば、年齢層は偏るかもしれないが、地域で自分の居場所を発見出来る人を発掘出るかもしれないとも考えた。

歴史を考えると、昭和15年9月、内務省訓令で、村に部落会、町に町内会をつくり、その下に隣組を置き、住民を団結させて、国策を透徹し、経済統制をしやすくした経緯がある。

今回は現状をお伝えした程度に留めましたが、これからの地域のつながりは、課題が多いです。

 
 
 

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