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執筆者の写真村野 栄一

▪子どもと読書の関係と必要性

平成31年2月2日

読書って大切で必要というが、なぜ必要なのか。読書をしないとどんな影響が起こるのだろう。

昨年3月にあきる野市で読書活動推進計画が配布された。冒頭から難解な問いかけであったかもしれないが、現在はインターネットのみの情報で十分レポートや論文はかける。しかし読書をして書き込んだ内容と比べると、検索だけの場合では、多岐にわたり内容は書けてはいるが、教授などに言わせると、自分の意見を表す考察などの内容が充実していないようだ。

その力は幼い頃から自然に身につけることが大切であると言う意見も多い。

私の中では大きな意味で、読書は自分の考えを整理しておくためにも必要であり、その考える習慣がないと、情報が入った時に、単純に内容に踊らされると思う。

市では「本に親しみ、豊かな言葉と考える力、やさしい心を育む活動」を目途として推進している。

市のデータから計画を策定前の平成19年度から、10年で0歳から19歳までの図書館の登録率は56.8%から、68.1%と伸びた。この間小学生は66.4%が、82.4%まで上昇したのが大きな要因であろう。

しかし、読書離れが問題になる中学生のアンケート結果では「どちらかといえば嫌い」と、「嫌い」を合わせると28%に登った。同じ質問の回答で小学生は15%であった。また「不読率」は中学生で23.8%と、全国の15%と比べても多い結果となっている。

これに対して今後も学校図書館の読書環境の整備や、それ以外の保育・幼稚園、家庭・地域、児童館や関連施設などの推進事業、乳幼児期からのブックスタート事業なども継続して行っている。色々な場面で読書環境が整備されているが、不読率が中学生に高いことは否めない。

自分の経験では、SF小説に中学生の時にハマって読んだ経験や、人間失格で共感を覚え、青春の門で、未知の世界に想像力を膨らませた。その頃からか、国語の成績が伸びた経験がある。

最近電車で本を読んでいる人が皆無である。その光景を目の当たりにして、私も不読習慣がついていたと実感し、最近になり少しずつブックスタートを始めた。

あきる野市読書活動推進計画検討委員会には、人権擁護委員さんや学校関係者、保育園、私立の幼稚園からは、多摩川幼稚園さんから濵川夏季さんに出向頂いている。この会での意見を踏まえ、立案した第三次あきる野市子ども読書活動推進計画だ。今後この活動が推進されることを願う。

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