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▪子育て環境を考える その1

  • 執筆者の写真: 村野 栄一
    村野 栄一
  • 2019年7月13日
  • 読了時間: 3分

平成30年9月15日

子育てしやすい環境は、そこで暮らしている子育て世代はもとより、移住先とする際の目安ともなるので、地域経済を考える上で生産年齢の定着は、非常に大切であるので、今回は児童館・学童クラブの状況を確認してみたいと思います。

先ずは一般的に似ていてわかりづらいので、児童館と学童クラブの違いから説明します。

学童クラブは、市内在住・在学の小学生を対象に、おおむね40名程度、保護者が就労などにより昼間家庭にいない児童に対し、適切な遊び及び生活の場を提供し、その健全育成を図ることを目的に設置している。例として、あきる野市の場合は、育成費として、月額 3,000円と、おやつ代として別途月額1,200円がかかります。

また、児童館は、18歳未満の方が対象で、仲間づくりや遊びの指導・援助のほか、さまざまな行事を企画していて、費用はかかりません。

さて、平成29年1月においての、4市の児童館・学童クラブの状況を確認します。児童館数は、あきる野市で、公設公営6ヶ所、羽村市は3ヶ所で、続いて福生市は公設民営3ヶ所となります。

続いて学童クラブは、あきる野市で、公設公営16ヶ所、羽村市は12ヶ所、続いて、福生市は公設民営が12ヶ所、青梅市は18ヶ所、そして、民設民営が2ヶ所となっております。定員数と登録児童数(人)はあきる野市970人の定員に対して、828人で青梅市は、1267人定員で1246人、福生市は534人定員で597人、羽村市は636人定員で598人となります。

この定員数と登録児童数から考えると、4市では福生市は63人定員数を登録児童数が、上回っているので、待機児童がおり、足りていないことがわかります。

しかし学童クラブに入れない子どもが多く、「特例利用※」として、児童館で受け入れていると聞くことがありますが、それはどういうことなのでしょうか。

ここからは、統計データではありませんが、2点違う視点で確認しました。

1つ目は、このデータは平成29年1月1日であり、一番保護者が通わせたいと考える、入学当初や新学年の4.5.6月の統計ではないこと。

2つ目は当該市内で施設全部の、収容人数では足りているが、人口が多い地域では待機児童も多いので、不足している可能性があるということ。

ちなみにあきる野市では、新年度4月の段階では待機がおり、また人気の3施設のみを捉えると、実は現在も待機児童がいるのが、現状であった。

それでは、その解消策として考えられるのは、指導員の確保です。これは資格者か、一定の経験者である必要があります。それがなかなか集まらないので、ビジネス的チャンスと捉えると、保育士や教職員資格者などの人材バンクが存在すれば、行政も地域も助かります。

それ以外の策では、民間が学童クラブに名乗りをあげるかです。例えば保育園・幼稚園が委託をうける形で運営する方法は有効です。そもそも有資格者の保育士がいるので、ビジネスプランが整えられれば、可能性は大だと考えます。

※通常の児童館利用者は、直接行くことは禁止されているので、一度家に戻りますが、特例利用の児童は、学校帰りに児童館へ行くことができる。

 
 
 

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