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  • 執筆者の写真村野 栄一

▪少子高齢化対策の取組

平成30年9月27日

核家族化で親世代とは別に住む世代も多い。それぞれの世代が今後、男女問わず責任のある役割を担っている場合が多い昨今、若い世代では働きながら、産み育てる環境が、整備されていることが大切であり、親世代は特に健康で安全に過ごせることが大切である。これらをあきる野市の取組を通して考えてみたい。

あきる野市では、子どもが病気の最中やその後完治するまでの間、病児病後児を看てもらえる施設を、市内中心部の地域医療センターへ併設した。また保育環境も既存の保育園に加え、幼稚園が認定こども園へ二園移行するなどしてはきたが、来年度にはその他の多くの幼稚園が、認定こども園で開園する予定である。これも働きやすい環境を整える一助となる。

その他には公営の学童クラブが学校敷地内か、近くで運営されており、保護者の負担軽減にもつながっている。

高齢者に目を向けると、長く健康で住み続けている方が多い裏付けとして、あきる野市は「目指せ健康あきる野21」という健康増進計画のもと、現在でも健康寿命(人の支援を必要とするまでの段階)が東京都内で一番を誇っている。

これは身体だけでなく、心も健康で、ラジオ体操や、盆踊りやお祭り、敬老会、防災の集い、忘・新年会など、地域の行事参加も多く地域のコミュニティが確立されていることも影響があると言える。これは、社会・地域における人々の信頼関係や結びつきが高いということでしょう。

また対極的であるが、町内会自治会へ加入していない世帯も50%ほどあり、選択の自由があることも住みやすい条件となっているのではないかとも思う。

 今後も子育て環境や高齢者を取り巻く環境の内容をより充実するとともに、地域での安心安全の取組に力をいれ、何かあっても、地域全体がお互いに助けあえる共助の組織づくりが、大切になっていくと感じる。

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