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▪市民のあしと、まちづくり

  • 執筆者の写真: 村野 栄一
    村野 栄一
  • 2020年11月22日
  • 読了時間: 2分

落語の寄席の業界用語で、講師などを呼ぶときに、「あご・あし・まくら」という言葉があるが、「あご=食事代」、「あし=交通費」「まくら=宿泊費」のことはご存知と思うが、現地及びその周辺に、ある程度整うと人を呼びやすい。


今回は市民のあしの確保を考えてみたい。都内など人口密度が高いところは、地域でコミュニティバスを走らせても、黒字であるが、それは例外であり、どの地域も行政が赤字を負担している。

しかし当たり前でなく、少なくとも少しでも公のお金は投入されずに、受益者負担でまかなえるのが何よりである。もちろん生活困窮者に対しては特別に助成する仕組みをセットで考える必要はある。

例えば循環バスの、るのバスの運賃が100円で良いのかという議論をしてみる。 もし運賃が200円であれば、今の料金は100円なので、倍の概ね600万の収入があがる。年間1800万の運営費なので、実費は1200万で足りる。これが運賃300円では900万となる。そうなると、実費の半額は確保できるし次の移動手段の導入もしやすいかもしれない。実際運賃を200円に設定している行政も多い。しかしもっとルートや便数を考えれば、運賃収入が上る可能性はある。


まちづくりの強みとして便利な公共交通が実現できた場合、現在の市民にも良いが、移住者流入にも力を発揮するだろう。住民が増えれば、税金分で導入や運営経費は回収出来るという議論もあるだろう。 しかしそれは現実難しいかもしれない。その場合は何人でいくら税収が増えるか知らないといけないが、移住者が、便利な交通手段はあきる野市を選択するポイントにはつながるであろう。

しばらく市の将来像として、公共交通を中心に話を展開してみたい。

 
 
 

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