平成30年12月15日
教育の大切さは「米百俵」の精神で有名であるが、これは新潟県長岡藩の話である。
この「米百俵」は現新潟県長岡市にある、阪之上小学校の誕生にかかわるエピソードで、 明治のはじめ、戊辰戦争で焼け野原となった長岡城下に、見舞いとして百俵の米が贈られたが、長岡藩大参事・小林虎三郎は百俵の米を配分せずに売却し、国漢学校設立の資金とした。 「国が興るのも町が栄えるのもことごとく人にある。食えないからこそ学校を建て人物を養成するのだ。」 虎三郎の精神は、今もなお国漢学校(明治3年6月15日 新校舎開校)を前身とする阪之上小学校に脈々と流れているようである。現小学校では6年間の集大成として、英語で「米百俵」の劇をおこなっているようである。子どもたちの学びへの気持ちがHPからも全面に出ている気がした。
そこで、歴史上の人物が教育(人間形成)に与える影響を以下に考えてみた。
一般的であり、また一部の調査であるようだが、意識の中で歴史上の強く残っている人物は小学校男子では織田信長からはじまり、歴史上の有名な武将が印象に残るという結果だったが、女子の印象度として、1位は男子と同じであったが、2位に卑弥呼、5位にヘレン・ケラーなどだ。中学校女子になると、ナイチンゲールや与謝野晶子も印象に残る人物として人気がある。
次にその歴史上の人物のどのようなことを感じたかであるが、児童・生徒は、果たした役割や仕事よりも、その基盤となる生き方や考え方に共感して認識していることが伺えた。そして、「自分の人間形成に何らかの影響を及ぼしていると思うか」の問いに、生き方等を、自らの人間形成に受容し、 または予測するといった「人物」に対する共感、感性に共有、あるいは反面教師として、「人物」を認識している比率が、男女共に65 %と高い。「人物学習」は取扱う人物、学習内容等で多様な論議はあると思うが、単に影響があると考えるのはそうきゅうかもしれない。
私は今回の結果から、地域の歴史上の人物をもっと学習する教材として、利用する必要がある気がした。例えば、女性が活躍する社会を目指すならば、活躍した歴史上の女性を学ぶ必要がもっとある。発達段階で女性の活躍した場を知ることは男性が理解を深めるチャンスであろう。あきる野市には萩原タケ氏(女性)が日本初ナイチンゲール記章を受賞した。歴史があり、海外でも活躍した、キャリアウーマンであったひとの存在がある。以前教育委員会に、タケ氏の脚本を作って小学校の学芸会で出来ないかを提案したことがある。身近に題材があることは幸せで、タケ氏が海外で活躍した部分は英語で劇になれば、作品の深みも増すと思うが、脚本を書き提案をすることが出来ると学芸会は無くなる方向であるが、何らかの発表の場で実現する日があるかもしれない。
留意する必要が
HP:新潟県長岡市阪之上小学校一部引用
HP:歴史学習における「人物」教材化への一視点(大分大学)野崎純一氏レポート参考
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