top of page

■温泉が枯渇してくる

  • 執筆者の写真: 村野 栄一
    村野 栄一
  • 2023年10月1日
  • 読了時間: 2分

温泉は日本人にとって大切な癒しの場です。あきる野市でも「瀬音の湯」があり、お湯は「のめっこい」ツルツルスベスベの肌感覚で、人気もあります。


温泉には、大深度掘削泉と、自噴泉があります。

字のごとく、自噴泉は湧き出てくる温泉です。

大深度掘削泉は地下1000M程度掘り、そこから、温泉を汲み上げる方法です。


ちなみに土地の温度は、地上から20M位までは気温に左右されますが、その下は100M毎に2、3度上昇するようです。 例えば東京では、平均気温15度とすると、1000M地点では40度程度にまで地下水があれば水温が確保されます。

温泉は25度が基準ですが、現在では問題はありませんが、別府温泉でも、100年後には深度掘削泉は、20度から40度程度に温泉の温度が下がる可能性も出ているようです。


問題はそれだけではなく、現在は自噴泉は最盛期の30%程度になっているようで、実際16年前に100度以上の自噴泉が、出なくなった場所もあります。周囲で汲み上げすぎると、地下水の道の変化が生じて、自噴泉は枯れる可能性があり、その現れかも知れません。


あきる野市の瀬音の湯は深度掘削温泉ですが、汲み上げすぎると、温泉が枯れてしまいます。


瀬音の湯に限ったことではありませんが、様々な理由で地下水が潤沢ではなく、現在その兆候は各所で出ており、大切に使っていかないと、長く自然の恩恵を受けることは出来ません。今後も限られた資源ですので、大切に利用していきましょう。

 
 
 

最新記事

すべて表示
■まちづくりと公共交通:これからの地域のかたち

3/28に議員研修会で、公共交通を考えるということで、名古屋大学の安藤章先生を及びして、研修会を行いました。その内容を少しまとめます。 まちづくりを考えるうえで、公共交通は不可欠な要素です。とりわけ高齢化が進む地域社会では、「移動の自由」が住民の生活の質や健康、そして地域経...

 
 
 
【市政報告】:「第3期あきる野市子ども・子育て支援総合計画」策定の内容

子ども・子育て支援の新たな5年間の取り組み。 少子高齢化や核家族化、共働き世帯の増加など、子どもと子育て家庭を取り巻く環境は年々変化し、課題も複雑化しています。こうした背景を受け、あきる野市では令和7年度から令和11年度までの5年間を計画期間とする「第3期あきる野市子ども・...

 
 
 
■市政報告「あきる野市 地域保健福祉計画(令和7〜11年度)」について

あきる野市では、すべての市民が安心して暮らせる地域社会を目指し、「地域保健福祉計画(令和7年度〜11年度)」を新しくつくりました。この計画は、赤ちゃんから高齢者まで、障がいのある人や生活に困っている人など、誰もが暮らしやすいまちにするための5年間の行動プランです。...

 
 
 

Comments


bottom of page