地域の言い分
群馬県の館林市と邑楽郡4町が運行する広域公共路線バスの路線変更を巡り、板倉、明和両町で意見が対立しました。 4月に改正予定だった「館林・明和・板倉線」のルート改正で話し合いがもたれましたが、明和町はそれが実施されない状況なので、「本年度分の運行費負担金は板倉町が支払うべきだ」と支払い分を拒否しました。
これに対し、板倉町は「意見の食い違いで第三者の判断に委ねる」として、第三者機関「自治紛争処理委員」に審査を求めました。
板倉町議会では
群馬県の板倉町議会(定数12)は14日、本会議を開き、広域路線バスを共同運行する明和町との運行費負担金を巡る対立について、賛成10、反対1で可決しました。
それを受け、栗原実町長は本会議で、「明和町の運行費負担分について、当町に支払いを求める明和町との争論を適切に処理するため」と提案理由を説明しました。
その後結論は
広域公共路線バス「館林・明和・板倉線」の運行ルートは友好的に協議していくこを取り決めた覚書を締結し、事実上和解となりました。明和町は拒んでいた本年度分の運行費負担金約300万円を支払うことにし、同町の対応を不服として自治紛争処理委員に審査を求めていた板倉町は5日にも申請を取り下げる方針です。
両町は「これを機に、交流をさらに円滑、かつ発展的に深めていきたい」としているが、館林市と大泉町を除く邑楽郡4町でつくる「館林市外四町地域公共交通会議」は、全体会を開き、同路線について本年度で廃止することを承認した。
総論
公共交通をめぐり、両行政が立場を主張した形になりましたが、結局は廃止路線となり、今後はお互いに負担をして公共交通ルートをつくることになります。
今まではお互いで資金を出し合い、町境を超えて広い範囲が網羅できる状況でしたので、双方の住民にとっては、メリットはあったとは思います。この事例は今後連携をしていく場合の教訓になると考えます。
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