交通分担率とは
東京都では、平成30年9月から11月にかけて、人の移動調査である、パーソントリップ調査を実施しました。
それは、「どのような人が」 「どのような目的で」 「どこからどこへ」 「どのような交通手段で」移動したかなどを10年に一度調査するものです。そこから、分担率である、鉄道や自動車、徒歩といった各交通手段の利用割合や交通量を求めます。
現状と課題
集計結果より、外出率は今回で6回目になりますが、76%で10年前より10%減になりました。全年齢層で同等の減少となりました。特に主婦・主夫や自営業者は20%近くの減少です。
また生産年齢の女性の通勤目的の移動は増えましたが、その反面女性の買い物、食事、娯楽は減少しました。
これは、働く女性が増え、買い物も一度に済ませたり、友人との食事会などが減ったことが理由になるのかも知れません。
そのような時代背景のなかで、交通分担率は、あきる野市、(四捨五入)鉄道16%、自動車48%、バス10%、自転車13%、徒歩20%であります。やはり鉄道利用者は3%弱増えております。
論点の整理
あきる野市は前4回で示した、全国平均の鉄道17%、自動車45%に近い数値結果です。今回の移動手段からも、基幹交通へたどり着くまでの交通網を充実する必要があります。
また西多摩で特に山間部がある自治体は、東京都とも連携を図っていくことが大切です。そこで広域の行政圏で捉えると、公共交通を運営する会社も、メリットを受けやすくなるとも考えます。
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