歴史家の磯田さんと経営コンサルの波頭さんの対談で、江戸時代の体制は3つのセーフティーネットがあったことで、走りもの(居場所を特定しない移住族)が減少して、永続を考えるようになった時代であったようです。
その政策は、民に家を持たせ、夫婦を推奨して8割から8割5分は結婚させ、家を守り絶やさないという考え方を推奨し、墓を一般人がもった始まりでもあった。 同時に、徒党を組むことを禁じたりして、いたずら百姓と言われた輩をつくらないようにしたそうです。
徒党を組むことは、ここからも来ているようで、江戸時代だったら、政治活動の括りである党という団体は、勝手な集まりなので、厳しく罰せられたでしょう。
さて、もう少し具体なところでは、 3つのセーフティーネットをつくりました。
1つめは、家庭内の自助です。これは介護を家でおこなう。また親戚も協力するというもの。
2つめは、地域社会の援護です。これは、5人組や村組で、地域で助け合う考え方です。
3つめは、国の援助です。全国の藩から震災等があった地域へお救い米を届けるなどの仕組みです。
これにより走りものを減らすことが出来、社会のシステムを維持してきました。
時代は変わり形は違えども根本の考えは同じですね。次第に仲間意識が生まれ地域を愛する気持ちが育まれてきたのでしょう。 現在は円安の影響もあって外国に行って稼いでいくような風潮が出現してきましたが、出来る人はどこへ行っても収入を得ることができる、江戸で言う優秀農民であり走りものでありますが、隣人が貧しいときに助けられない、愛国者はいないという疑問も呈しており、公のあり方が問われています。
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