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執筆者の写真村野 栄一

■ 常時接続SNS

Z世代の25%は使っていると言われている、居場所を共有するアプリZenlyがある。登録した人同士の居場所がわかり、滞在時間や移動スピートなども知ることができるので、尾行システムを自らが設置して明らかにしているような形である。全世界でも1億回ダウンロードされている。


Z世代は、このアプリを通して友達が集まっている状況を判断して遊びに行く。また一人暮らしでコロナに感染した時は、その情報をもとに、友人が差し入れをしてくれたという。行政に頼らなくても若者は、このアプリをもとにつながっていれば、共助する仕組みが構築されているということだろう。


 また500万人が利用しているという、ネット空間でテーマ別にリアルな音声通話などが出来るYay!などがある。これも自分の素が出せる、いつでも同じ価値観の仲間とつながれるという価値をもつ。

 もちろんこれらは犯罪のきっかけにもなっている。Twitterをはじめ1812人と被害も出ているので、保護者を含め注意していく必要があるが、危険の側面以外で居場所づくりという面もあり、多様性の世の中を生きるためには必要な要素になっているのかもしれない。

 またバーチャルの空間ではリセット出来て最初からやり直せるという、つながり易いし、切り易いという考えもあり、心理的に安全を確保できる。


 私も共有の価値観を持った人の中にいるのは居心地が良いが、そうでない場合は居づらい。それがリアルでも、バーチャルでも同じではないでしょうか。

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