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■まちづくりと公共交通:これからの地域のかたち

  • 執筆者の写真: 村野 栄一
    村野 栄一
  • 4月26日
  • 読了時間: 2分

3/28に議員研修会で、公共交通を考えるということで、名古屋大学の安藤章先生を及びして、研修会を行いました。その内容を少しまとめます。

まちづくりを考えるうえで、公共交通は不可欠な要素です。とりわけ高齢化が進む地域社会では、「移動の自由」が住民の生活の質や健康、そして地域経済に直結します。


現在、多くの自治体でバスや鉄道の利用者減少が深刻化しており、赤字による路線廃止も相次いでいます。しかし、公共交通は単なる「移動手段」ではなく、高齢者や子ども、車を持たない人々の「暮らしの足」としての役割があります。


これからの公共交通は、単に便数を維持するだけでなく、地域住民との対話の中で、より柔軟で効率的な仕組みへと進化させることが求められます。たとえば、デマンド型交通(予約制乗合タクシー)やコミュニティバスの導入、AIを活用したダイヤ最適化などが注目されています。また、交通事業者や行政、地域団体が連携し、「地域全体で支える公共交通」を目指すことも重要です。


まちの将来像を描く中で、交通インフラは「ひと・もの・情報」の循環を支える基盤です。駅前再開発や住宅整備と一体となった交通戦略を立てることで、住民の暮らしやすさと地域の魅力を高めることができます。


私はその中で、交通結節点の必要性と、その場所が今後まちづくりのカギになると考えます。以前インドを旅した時に、乗り継ぎの駅にバスなど多く集まります。乗換をする拠点ですが、そこに市場が生まれ、人々があい間の時間でショッピングをします。その小規模な形になると思いますが、民間のマーケットなど、ハブになりうる場所はあると思います。市民の皆さんの声を聞きながら、持続可能で誰もが安心して移動できる公共交通のあり方を提案し、まちづくりに活かして行きたいと感じました。

 
 
 

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