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▪まちゼミへの挑戦

  • 執筆者の写真: 村野 栄一
    村野 栄一
  • 2019年7月13日
  • 読了時間: 2分

平成30年11月3日

今年はじめて、あきる野市では、「まちゼミ」を行った。近隣では福生市や、青梅市、昭島市、八王子市が取り組んでいるようである。

はじまりは、愛知県岡崎市で、得する街のゼミナール、略して「まちゼミ」である。本家の岡崎まちゼミは2003年10店舗でスタートして、その時の受講生は190人。その後繰り返し開催し、年2回で3200人が受講する広がりになり、市内で他に2ヶ所でも開催されているので、合わせると参加店舗は150店で受講生4500人となる。

全国の実施地域も300ヶ所に届こうとして、継続率も95%で驚異的なリピート率だ。

ゼミでは3つの魅力が発揮できる。

1つ目は、「人の魅力」

立地や品揃えはショッピングセンターのほうが便利かもしれませんが、対面販売の力は大切。知識はネットなどで簡単に手に入るかもしれないが、専門家として、その人のことを知ったうえでアドバイスができるメリットは大きい。

2つ目は、「つながり、連携」

まちゼミに参加するすべてが他の店のことを、お知らせすること。自分のお店が認められたいなら、他の店を認める精神だ。その心配りが参加店全体の連帯感を高める。

3つ目は、「起業家精神」

ゼミのなかで、新たに考えている商売や商品、事業を講座の形にして提供して感触を図ることも、魅力の継続につながる。

しかしこれらは、ゼミで受講生が足を運んでくれたあとの話で、受講生を来場させる視点が必要となる。

その原則となっているのが、「商品を売り込まないこと」で、これは重要である。

そもそも商店街に足が向かなくなった原因の一つには、品数も大手チェーン店と比べると豊富でない上に、一度入ったら何か買わないと、お店を出づらいと思う気持ちが、消費者の足が遠のいた理由でもあったと思うからだ。このデメリットを、ゼミでは、商品を買って貰う前に、店主の人柄や知識、技を知ってもらうことの大切さで補っている。

では要の、講義をおこなう、商店街の構成する職種をどう考えるかだ。かつては、イベントの人足や会費の協力で商店街の加入促進を図ってきたところもあるようだが、「まちゼミ」を継続的に実施することを前提にすると、セミナーを開講出来る職種なら、入会してもらい、出来るだけ多くの職種で、地域こぞってワイワイ楽しくやることが、成功の一助になるのではと考える。

 
 
 

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